アトリエ・マイルストンブログ

2011年1月21日金曜日

晴れの「卒業制作展」


アトリエは、お休みです。

今日はS女子大・短大部の卒業制作展に行ってきました。

昨年10月より今月までアトリエへ通い、晴れの「卒制展」の日を迎えました。
その生活デザイン科・イラストレーション専攻の学生の皆様の作品を紹介します。

* * *

まずは、シルク・スクリーン摺りで、Tシャツやバッグを制作したYさんの作品です。
架空のカエルのカフェ・レストランためのトータル・デザインです。


その他にも大きなポスターやメニュー、お皿やテイクアウト用のパッケージ等が展示されていました。
ユーモラスな蛙や、ピンクとグリーンを基調にしたデザインがオシャレな雰囲気を醸し出していました。
こんな店が近くにあったら、ついつい入ってみたくなります。

* * *

次は、木版画で水族館のための大型ポスター・デザインをしたSさんの作品です。

  
テーマと手法がとても明確で、シンプルで力強いデザインにとても感動しました。
木版の持つ物質感と色合いが、生き物や水中空間と見事に融合していて魅力的です。
  
 * * *

次は、銅版画とガラス・ペン使用の絵で絵本を作ったAさんの作品です。



 「トランク」と言う名の英訳付きの絵本です。
モノクロームや淡彩の醸し出す世界がとても不思議で、暖かくまた味わい深い雰囲気です。
 銅版画のドライポイントやルーレット技法が自然な形で駆使され、絵だけでなく造本も含めて魅力的です。
 子供だけではなく、大人にこそお勧めしたいような存在感のある絵本です。

* * *

最後は、最後まで制作に時間を要したRさんの作品です。
Rさんはアイルランドの音楽家「エンヤ」に触発され、その架空のCDジャケットをデザインしました。  


リトグラフの様々な技法を用いて、それぞれの曲に応じて「水」や「花」や「森」を表現しました。
長期間に渡る計画的な多色摺りで、エンヤ+Rさんならではの色・音・空間を見事に造り上げました。
リトグラフ上には更に金銀の文字があしらわれ、グラフィック・デザインならではのセンスが光ります。
原画を元にCDタイトルとライナーノーツもトータルでデザインされ、思わず音楽も聞きたくなりました。

* * *

昨年よりアトリエに通われた学生の皆様、おめでとうございます。
それぞれの作品、どれも素晴らしく魅力的で、とても感動しました。
皆様の作品作りに関われ、また微力ながらお手伝いできたことは、私共にとってもとても嬉しいことです。


学生の皆様、K教授、どうもお疲れ様でした。
またいつでも遊びに来て、機会があれば作品作りもして下さい。お待ちしています。
若い皆様のこれからの活躍をお祈りします。