アトリエ・マイルストンブログ

2011年9月27日火曜日

本日、女子会

 秋らしくなった今日のアトリエ、THさんとKSさんが揃ってやって来ました。

前回、バラのデッサンを仕上げたTHさん、今日は順当にバラの水彩画を描きます。


前回の デッサンが端的に活かされて、花・茎・葉とまとまりのある形態が取られました。
下地の彩色の際にもやはり端的に筆が入れられ、早くも清々しい雰囲気が現れています。
淡彩画としては、このままでも良いような詩的な絵になっています。
次回の仕上げが楽しみです。

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前回は水彩で山の風景を仕上げたKSさん、今日は複数・静物のデッサンです。
そのモチーフとして、野菜3点(ジャガイモ、タマネギ、ピーマン)が選ばれました。


KSさんのデッサン、野菜3点が仕上がりました。
今日のテーマである個々の 形態・固有色・質感の描き分けが、見事に成功しています。
KSさん、「見ること」「描くこと」が、バランス良く着実にステップ・アップしています。

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 前回、水彩・風景画を描いたKHさん、今日は植物の描き方についてT講師の講義を受けました。
外見の輪郭や色だけではなく、そのムーブメント・透視図の適用法など構造について学びました。
「放物線」「軸」「楕円」「傾斜角度」「前縮法」等々・・・言葉だけ聞くと、まるで物理の授業みたいです。
でも知っておくと、複雑な輪郭取りの際の歪みや狂い等の形態ツブレが確実に減少します。


また後半は、リンゴをモチーフにして水彩での「片ボカシ」や「滲み」の利用法なども実践しました。
KHさん、たっぷりとした量感のあるリンゴを描き出すことに成功しています。

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日常の中の見慣れた花や果物や野菜、それらは当然、立体物です。
形態で言えば、球や円筒や立方体などに置き換えることができます。
光がそれらの形態面に、その角度・方向に応じた階調を与えています。
それらの表面の一部分や細部に囚われず、全体の大きな造り・在り方を見るように努めると良い結果が得られます。
例えば「急がば廻れ」ではありませんが、対象物(モチーフ)から少し距離をおいて全体を観察するのも一方法です。
以上、助言となれば幸いです。
( By 講師T )