アトリエ・マイルストンブログ

2014年6月2日月曜日

俵屋宗達の子犬

月曜日・曇り
アトリエ定休日

「名作美術館(その79)」

俵屋宗達 「狗子(いぬこ)図」

水墨・紙本・軸装

今回は、近代日本を代表する大画家にして琳派の祖、俵屋宗達の小品です。
「風神雷神図」屏風などの壮大な画面とは対極を成すような愛らしい画面です。

春の芽吹きらしき柔らかな若草を前景に、たらし込みで一気に描かれた子犬の姿態。
朴訥・単純明快ながら、代表作の大作に勝るとも劣らない正に理屈抜きの傑作です。

* * *

「 ミュージック・ギャラリー(その97):春歌 」

当コーナー、(筆者なりの)春歌が続いています。
今回の曲も、春になって暖かくなると筆者の脳裏から自然に湧き出してきます。
また選曲には、上記・俵屋宗達・名品の「犬」繋がりと言うことも多少はあります。

マーチン・ギターやマンドリンの鈴のような音色も、この曲の掲載アルバムで知りました。
加えて物語性あるペーソス(哀愁)の効いた歌詞もたまりません。

ニッティー・グリッティー・ダート・バンド 「ミスター・ボージャングル」
Nitty Gritty Dirt Band " Mr. Bojangles " (1970)

同曲、色々な歌手によって歌われ、継がれています。
筆者、幼き頃からのお馴染みの、この芸人シンガーも歌っています。
静かに滲み出る味わいは捨て難く、彼のヴァージョンも掲載しました。

サミー・デイビス・ジュニア 「ミスター・ボージャングル」
Sammy Davis  Jr. " Mr. Bojangles " LIVE (1989)

米国文化の影響色濃い復帰前のオキナワで育った筆者、この両者にも少なからずインパクトを受けました。
前者は高校時代の多感な時期に聞いて、アメリカのルーツ・ミュージックに開眼させられました。
後者は小学生の頃、映画の中でアメリカン・エンタティメントの楽しさ・豊かさを教えてくれました。

時が過ぎ、みんな逝ってしまっても、名曲・名唱・名演は永遠不滅です。

By 講師T