月曜日・久々の晴れ
アトリエ定休日
「名作美術館(その80)」
狗(犬)子図、再び
前回の俵屋宗達の「狗子図」に続いての犬の絵です。
今回は江戸中期の大画家、円山応挙(まるやまおうきょ)の作品二点です。
コロコロ・ムクムクと丸い子犬の表情や姿態が、理屈抜きに可愛いですね。
右作品の草の新芽など、前回・宗達の作品と明らかに共通性があり、その影響が推測されます。
お借りした画像2点にも詳細データが無く、支持体が紙本なのか絹本なのかは不明です。
和紙・絹のいずれにしても真っ白ではなく生地が淡黄色なので、白い子犬が地色なのか判然としません。
背景の無地部分が生成り色なら、子犬の毛色は胡粉(ごふん)を薄く溶いて平塗りされていると思います。
両作品共、薄く平塗りされた薄墨の地面と輪郭の線描が、子犬の無垢で柔らかな白さを表現しています。
また逆に茶色や黒毛の子犬の周囲に輪郭線は無く、没骨(もっこつ)法で体毛の柔らかさを出しています。
シンプルな画面ながら、画家の並みならぬ技量と愛情のこもった名品です。
* * *
「 ミュージック・ギャラリー(その98) : 春歌から夏歌へ 」
前回の当コーナーで紹介したバンドのもう一つの代表曲を、youtube上から再び お借りしました。
「アンクル・チャーリーと、彼の愛犬テディー」と言う2枚組のアルバムの中のキャッチーな曲です。
それもそのはずで、ヒット・メーカー・シンガーで知られるケニー・ロギンスのペンになる作品です。
今回もアルバム・タイトルでは犬繋がりですが、ディズニーでお馴染みのクマのプーさん繋がりとの事。
春から夏へと変わるこの季節にぴったりではないかと、筆者は勝手に思っています。では、どうぞ。
ニッティー・グリッティー・ダート・バンド 「プー横町の家」
Nitty Gritty Dirt Band " House at Pooh Corner " (1970)
梅雨の晴れ間に時々出現する、空気のクリアーな輝く青空に似合いそうな曲だとは思いませんか?
この曲と出会った頃のオキナワの眩しい青空が、筆者のまぶた裏に今でも色鮮やかに出現します。
By 講師T