アトリエ・マイルストンブログ

2013年1月5日土曜日

新年、新 コーナー誕生

小寒、快晴。

土曜日、アトリエは早速のお休みでした。
そこで、今日は・・・
お休みの日に恒例になっている「名作美術館」と「ミュージック・ギャラリー」に加え、新コーナーを設けました。
それは美術館に展示される芸術作品ではなく、日常の生活道具等の美しさを紹介する目的で新設しました。
私達の周囲や日常には、自然の森羅万象の美しさもさることながら、多くの人工物にも美は存在しています。

絵画等の美術鑑賞も大切ですが、生活道具の中の美、日常の美をもまた楽しみたいと思っています。
そんな何気ない日常生活の道具達の中から、「美」を見つけ・味わうコーナーにしたいと思っています。
それらの道具達はまた同時に、絵のモチーフとしての役割も果たしてくれます。
(もちろん、デッサンやスケッチのトレーニングや資料としても使用可能です。)
そんなわけで、今日はその第1弾です。


名付けて「デイリー・ギャラリー(その1)」です。

能書きはともかく、早速、生活道具達に登場してもらいましょう。
( 画像はいずれも、ネット上からの拝借です。)

「曲線(カーブ)を味わおう」
その1: 「スプーン、フォーク、ナイフ」


















「何で、スプーン?」 
当ブログ・当コーナーを見たキッズ・クラスの子ども達から早速の素朴でストレートな質問が投げつけられそうです。
「きれいだから」と答えるしかないのですが、緩やかなカーブで構成された美しさ、そのうち分かってもらいたいですね。
メタリックな質感や重量感も含めて・・・。

*

その2: 「楽器、バイオリン」
















バイオリンは生活道具とは言い難いかもしれませんが、スプーン等と同様、やはり美しい曲線が見事です。
専門的には黄金比(Golden Rule)と言われる古代ギリシャ以来の数学的な美の規範が用いられています。
演奏楽器としての機能美と、一見無駄だと思われる装飾性とが、見事に調和した普遍的な美の典型です。
指板の黒檀・表板の杉・裏板のカエデ等の木材や、ニスが生み出す艶やかな茶褐色の光沢も美しいです。

私達の目前には、形態・色彩・重量・質感などを伴った様々な道具達が存在しています。
道具としての機能も重要ですが、それらは同時に私達の目をも楽しませてくれています。
額縁に納まった絵だけでなく、それら道具の持つ美しさもまた愛でていきたいものです。

以上、新コーナー「デイリー・ギャラリー」、いかがでしたでしょうか?
これまでのコーナーに加え、これからも衣食住における様々な道具達の美をアップしていきたいと考えています。

By 講師T



「TV番組のお知らせ」

新年2~3日の当ブログ「名作美術館」「ミュージック・ギャラリー」でも取り上げた葛飾北斎の番組があります。
明朝(6日・日曜日)です。

「富嶽三十六景、北斎が見た富士を探せ」
NHK教育テレビ、午前9時です。

興味がありましたら、ご覧になって下さい。
( 今晩も「美の巨人達」で、富嶽三十六景・神奈川沖浪裏が取り上げられていましたね。)