金曜日、アトリエはお休みでした。
低く垂れ込めた雨雲に覆われた今日の大山の様子 |
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恒例の名作美術館(その30)、今日は初めて日本の絵をアップします。
冒頭の画像のような「水の国」ならではの風土が生んだ名作中の名作です。
長谷川等伯 (1539~1610) 、「松林図屏風(六曲一双、右隻)」安土桃山時代
156.8cm x 356cm 、紙本 水墨画、 国宝、東京国立博物館 所蔵
今さら説明の必要もない名作ですが、ブログ画像や印刷物ではその深遠な世界が再現できないのが残念です。
近代水墨画の傑作の本作品、是非とも原画を見て、その幽玄世界を味わって下さい。
西洋的表現で言うところの空気遠近法の厚み・奥行き・湿った空気の体積は圧巻です。
描き直しの許されない水墨画においてこれほど大胆かつ繊細な筆法は、画家の希有な力量の賜物です。
古今東西の文化の頂点の一つに数えられるほどの財産・名品です。
( 画面内クリックすると、拡大画像が得られます。)
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日本美術の名品も当ブログ上でも紹介したいのですが、国内ネット上では拡大に適する画像に出会えません。
今回の作品も、海外のネット上に紹介されているHP画像の中から利用させていただきました。
機会があれば、またアップしたいと思います。
By 講師T