アトリエ・マイルストンブログ

2012年10月11日木曜日

HIちゃんの貯金箱、完成

木曜日のアトリエ。RSさん、今日は初油絵の仕上げに取りかかります。



RSさんの初油絵「ピンクの花(T講師による仮題)」が、本日めでたく完成しました。

ガラスの花器に生けられた花々の様子が、清楚な光と空気を伴った瑞々しい雰囲気に仕立てられました。
(制作時に参考にした資料映像は、T講師がアレンジしたコンピューター・グラフィックスです。)

RSさんの初油絵にあたって、今回は一般的には入門の常道である写生画をやめ、いきなり自由模写にトライしてもらいました。
それは、形の輪郭や固有色に囚われずに、油絵の具の性質に慣れることが先決、との目的があったからです。
「色調分割」や、遠回りの「暗色下地から厚塗り明色」技法なども、その一環です。

RSさん、その目的を理解して、絵の具を足したり除外したりと、油絵肉体化の第1歩を順調に踏み出しました。
「画材に使われる」よりは、「画材を使いこなす」ことが、良い作品を生み出す大切な一歩です。
当初はおっかなびっくりだったRSさんの初油絵、どうやら油絵の具と仲良しになれたようです。

* * *

前回、見事な水彩画(壺)を描いたYSさん、今回から画面全体を用いた水彩・風景画を始めます。
YSさんもまたRSさん同様、欧米の技法書に掲載された参考作品の自由模写に取りかかります。














 前回準備した水張り済みの紙に、今日は基盤となる下地・支配色が、画面全体に渡って施されました。
水張りが功を奏し、多量な水分にも関わらず、シワ・カーリングによる色むら溜まり等がしっかりと防止されました。
技法的には、「平滑(ベタ)塗り」「垂らし込み(滲み)」「片ボカシ」法等です。
次回はスパッタリング、フロッタージュ、ドライ・ブラッシュ法等が使用されて、仕上げられる予定です。
楽しみですね。

* * *

HIちゃん(小2)、今日も2本立て授業で、まずは長期計画で制作してきた張り子の貯金箱の仕上げに取りかかります。




 HIちゃんの貯金箱「フクロウさん」が、本日めでたく完成しました。

丸太の上で羽を休めるフクロウの仕草や表情が、素晴らしく可愛い作品となりました。
実際はもう少し短いはずの尾羽のある後ろ姿も、何ともユーモラスで可愛いですね。
(コイン取り出し口は、その尾羽の下にあり、マジック・テープで開閉できるようになっています。)

「ちょっと一休み」


HIちゃん、休憩時間を利用して、弓無しのバイオリン演奏を楽しみました。
(弓を用いての演奏は、他に生徒さんがいない場合のみに限られます。)



 HIちゃん、後半では前回制作した粘土細工作品の仕上げに取りかかります。
上は、彩色を施された湯飲みとお皿です。お皿のマーブリング状の薄桃色や、湯飲みの2トーンのアクア・ブルーがオシャレです。



HIちゃん、授業後半では、ノコギリや釘打ちなどの木工作業を楽しみました。
何よりも安全・正確・丁寧さ等が求められる木工作業、その素質は充分です。
頼もしい限りです。習熟度など見計らって、近々作品作りを始める予定です。


* * *

いつも元気でエネルギッシュなMTちゃん(5才)、今日も3本立て授業を楽しみます。





左:最初に描かれた水彩画「花」です。混色には充分時間をかけただけあって、素敵な色合いに仕上がりました。
右:最後に描かれた色鉛筆画「(妹の)なぎさちゃん」です。聞き忘れてしまいましたが、リンゴの帽子と聴診器かな?


張り子の貯金箱「象さん」も、制作が進められました。


MTちゃん、授業後半には、1階のクラフト室で、今日もT講師から各種木工作の基本を教わりました。
前述のHIちゃん同様、器用に意欲的に各作業をしっかりと丁寧に根気よく こなしていました。

MTちゃん、授業以外にもトランペット、クラリネット、バイオリン、ウクレレ、ドラムなどの演奏も楽しみました。
その好奇心・意欲・情熱など、やはり頼もしい限りです。