水曜日のアトリエ。
TOさん、武藏野美術大学・通信教育の課題、多色木版画の本摺り(2日目)の仕上げに取りかかります。
前回から始めた本摺り、今日は残りの3色を摺ります(計6色)。
左:色版4色が入れられました。 右:いよいよの最終色(墨版)摺りです。
TOさんの木版画「5月の故郷(山梨県身延町)」の本摺り(計4枚)が、本日終了しました。
美大通信教育の課題・多色木版画、テーマである「時間」が、TOさんの手によって、見事に生み出されました。
子供時代の故郷のお祭りの「お神楽」と、亡き母が大好きだったと言うエニシダの花を描いた思い出の作品です。
肉筆では出せない木版画独特の深い重色と重厚な質感が、とても味わい深いですね。
また、お祭りのダイナミックな動きと、郷愁・哀愁とが入り交じって、不思議な雰囲気を醸し出しています。
TOさん、美大発行の案内資料でアトリエを訪ねて約1月余、めでたく完成しました。
アトリエとしても、TOさんのお役に立てて嬉しい限りです。
前回から着手した次の課題木版画「自然」のための新作の下絵も、本日仕上がりました。
TOさん、今日は取りあえず、お疲れ様でした。
次回からの制作、楽しみです。
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「 秋空 (巻雲二題) 」
今朝は今秋一番の冷え込みでした。
頭上の澄み渡った天空にも、秋らしい風情が漂っていました。
まるで天女の羽衣の袖や裾のような巻雲が、たおやかな流れを造り出して、秋の一日を飾っています。
巻雲が出現するのは天候が崩れる兆しでもある、との事。
天気予報でも、明日は雨(但し、気温は高いとの事です)。
一雨毎に深まってゆく秋の風情を楽しみたいと思います。
By 講師T