アトリエ・マイルストンブログ

2013年10月14日月曜日

古代ギリシャの壺絵

体育の日・3連休最終日の月曜日・晴
体育の日にふさわしい爽やかな1日でした。

アトリエは定休日です。
恒例の「名作美術館(その59)」を、お届けします。

今日の「体育の日」に少しだけ因んで、オリンピック発祥の地、「古代ギリシャの壺絵」を紹介します。

体育(スポーツ)の象徴とされている現代オリンピックですが、その源を正せば「戦士たちの競技会」との由。
そう言えば「ヤリ投げ」「レスリング」「射撃」「クロス・カントリー」等々、その云われが種目に残っていますね。
それはともかく、今回は美術的視点で捉えた人間の肉体・動物のフォルムの美しさの究極を鑑賞しましょう。





ご覧の通り、今回は壺自体の形状や種類ではなく、その表面に描かれた絵付けを取り上げてみました。
 壺に描かれたモチーフは様々で、日常生活の中の竪琴等の楽器、踊り、神話を始め、多岐に渡ります。
また、格闘技や戦闘場面等、ありとあらゆる分野の営みが、美しい線描と黒の色面で描かれています。
その線描が織りなすフォルムは美しく、壺絵が後世の美術に与えた影響力には絶大なものがあります。
古代ローマ、ルネサンス、バロック、新古典主義、アール・ヌーボーやデコ、象徴主義、ラファエル前派等々。
リアルさとグラフィック的要素が見事に融合した壺絵の影絵世界、無名の絵付け職人達の感性は普遍です。

* * *

「 ミュージック・ギャラリー(その72) : 秋唄始め 」

一昨日からやっと秋めいてきました。そこで秋になると筆者が聞きたくなる曲を今日はお届けします。
特に秋がモチーフになっている訳ではないのですが、その美しい旋律が秋にフィットするのでしょう。

アイルランドが生んだ天才シンガー・ソング・ライターの代表曲、2曲まとめてどうぞ。

アローン・アゲイン / ギルバート・オサリバン
Alone Again ( Naturally ) / Gibert O'sullivan (1972)

クレア / ギルバート・オサリバン
Clair / Gilbert O'sallivan (1972)

両曲とも、1972年の世界的な大ヒット曲です。

筆者が高校を卒業したその年の5月、我が故郷オキナワが本土復帰を果たし、沖縄県となりました。
ドル札を握りしめて本土へ入国・上京した筆者が生まれて初めて体感した秋の象徴がこの2曲です。
神宮外苑のイチョウ並木の黄色い色彩が、未だに脳裏の映像ギャラリーで美しく焼き付いています。

By 講師T