今日も梅雨の中休みで、青空・白雲・そよ風が夏の情緒を楽しませてくれました。
森の里 センター上空の腕のような形をした巻層雲 |
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水曜日、アトリエは昨日に続き、お休みでした。
よって、連日の名作美術館(その33)で、今日はわが国の至宝、俵屋宗達の「風神雷神図」です。
俵屋宗達 ( 1570年頃~1640年頃)
「 風神雷神図 」 各169.8 x 154.5 cm
二曲一双 屏風 、紙本金地着色、建仁寺 蔵(京都国立博物館 委託)、国宝
今日は、日本美術の祖・源流とでも言える天才絵師と、その代表作の登場です。
宗達は江戸初期(17世紀)に活躍した絵師で、尾形光琳と並ぶ近世日本美術の大家と並び称せられる琳派の画家です。
国宝だからとか、有名だからとか、そう言った価値観・先入観は捨てさって、絵に対峙してみて下さい。
たおやかな描線で囲まれたユーモラスな形象と豊かな色彩が、金地の空と水墨の雲に踊っています。
絵師の感性や技術的力量・人間性等の総量が、只者ではないことがお分かりいただけると思います。
現代のアニメ作品群にも通じ、またそれらさえも軽く凌駕する絵師の豊かな才能には、ただ脱帽するのみです。
( 画面内クリックすると、拡大画像が得られます。形象・色彩・筆致の妙を是非 堪能して下さい。)
By 講師T